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第13話 名探偵コウちゃん

翌日の夜。場所は私の部屋・・・のベッドの中。

さあ、問題です。
今日、私は何人に「気持ち悪い」と言われたでしょう?

「簡単だろう」
「そうですか?」
「全員だ」
「・・・じゃあ、問題を変えます。何回言われたでしょーか?」
「それは難問だな」

一つ明らかなのは、一番多く言ったのは目の前にいるあなたです。

「それにしても、コウちゃんてなんであんな頭の回転早いんですか?」
「そりゃ俺が見込んで連れてきたからな」
「そうかー。だからあんなにエロいんだ」
「エロい?」
「エロいってゆーか・・・そういうことに関して達観してるっていうか・・・彼女とかいないのかな?
なんか高校生らしくありません」
「ここに来る前は、彼女がいたこともあったみたいだけどな」
「ここに来たのって、中学2年ですよね?うわ!マセガキ!!」
「普通だろ」
「中学2年の時なんて、私キスぐらいしかしたことありませんでした!」
「じゅうぶんだ」
「和彦と」
「・・・お前の方がよっぽど不健全だぞ」

そうか。やっぱり兄貴とキスするは不健全か。だって、和彦が勝手にしてくるから・・・

「まあ、こんなところにいたら、そーゆー感覚は狂うわな。よからぬお兄さんがたくさんいるから、
そんな奴ら見てたら、まともに女と付き合おうとは思わなくなるさ。俺とか他の奴らも面白がって、
コータに女回したりするし・・・」
「統矢さん」
「ん?」
「やっぱり、私、統矢さん嫌いです」
「おーそーか。じゃあもう一回好きになってもらおう」

そう言うと、統矢さんは再びキスしてきた。
どんだけ体力あるんですか。

**********************************************************************

遡る事、数時間前。場所は台所。

ホテルからお屋敷に帰ってきたのは、翌日の昼前だった。

「うへへへへー」
「・・・どうしたん、ユウ。なんかあったん?めっちゃ気持ち悪いんやけど」
「なんでもないですー」
「何かあった、って顔に書いてるけど?」
「なんにもないですってー」
「・・・ほんと、気持ち悪い」
「ほんまやね」

宏美さんと由美さんに何を言われようと、私は超!上機嫌だった。
だってー、だってー・・・ってさすがに自分でも気持ち悪い。
ううう!!!
この興奮を誰かに伝えたい!!!!
辺りを見回す。

宏美さんと由美さん・・・この二人は拡声器だから却下。
大輔・・・さすがの私も気が引ける。
となれば!!!

「コウちゃん!!!!おかえりー!!!まってたよぉ!!!」
「な、なんだよ、気持ち悪い・・・」

お。ワンカウント追加。

「どこ行ってたの!?」
「ちょっと買い物・・・で、なに?」
「ふふふ、ちょっと部屋行ってもいい?」
「襲わないなら」
「・・・」

全身からピンクの花を撒き散らさんばかりの勢いで、
コウちゃんに昨日の一部始終を話して聞かせた。

「そっかあー!よかったね!!」

コウちゃんも満面の笑み。そりゃあ、ニィちゃんとネェちゃんがくっつけば嬉しいだろう。
私も、昨日は昨日で幸せ一杯だったが、一夜明けて、昨日のことを改めて思い出すと、
嬉しさと幸福感がこみ上げてくる。

だって、何もかもがすごい!
統矢さんの車に乗れたこと、私の誕生日を知っててくれたこと、私の為にスイートルームを取ってくれたこと。
そして何より・・・うう、嬉しさと恥ずかしさで赤くなる!

「のろけはそれぐらいにしてよねー」
「うへへへへー」
「・・・もうちょっと色っぽく笑えないの?」
「へへへ、ほっといてよー」
「・・・ダメだ、こりゃ」
「へへへ、でも、統矢さん、どうして私の誕生日知ってたんだろ?」
「組員は誰も知らないんでしょ?組員以外でネェちゃんの誕生日知ってて、それを統矢さんに教えられるのは・・・あ、もしかして・・・そうか、聞くまでもないのか・・・」
「???」
「ネェちゃん。ネェちゃん以外に3月31日が誕生日の奴、いるでしょ」
「・・・あ!和彦!!」
「そう。KAZUのプロフィールぐらいすぐ分かるからね。KAZUの誕生日が3月31日なら、
当然双子の妹であるネェちゃんの誕生日も3月31日ってわけ」

がってん!!!!
そういえば、前、由美さんから雑誌借りて統矢さん見てたなー。
あの雑誌におそらく和彦のプロフィールが載ってたんだ。

「なるほどねー。先生、他にも質問が!」
「なんだね?」
「統矢さんていつから私のこと好きだったんでしょう?」
「本人に聞けば?」
「・・・恥ずかしい」
「気持ち悪い」

そこはつっこみどころじゃないぞ!

「だって、前私が好きって言った時は、何にも言ってくれなかったもん」
「へえ。告白してたんだー。いつ?」
「いつって・・・忘年会の夜に・・・」

そこまで言いかけて口をつぐむ。
コウちゃんにもさすがに恥ずかしくて言えない!
と、思ったのに赤くなった私を見て、この生意気な高校生は全てを理解したようで。

「ふーん、してる時に感極まって言っちゃった、ってパターンか」

なんて!なんてことを!!!そんな子に育てた覚えはありません!!!(村山の健ちゃん母風)

「統矢さんもずっと前から好きだったんだと思うよ。ただやっぱり恋人みたくなっちゃうのは、
さすがに組長に対して気が引けたんじゃない?ネェちゃんは『組長の女』だったわけだから。
それが、もう組長はネェちゃんとしない、ってなったんで、ようやく告白できただけだよ」
「ほー。すごい、コウちゃん。名探偵みたい」
「ついでに言うと、昨日ずいぶんとタイヘンだったみたいだけど、それは統矢さんが大輔さんに
妬いてたからだと思うよ。統矢さんには、本当は大輔さんとしてないって言ってないんでしょ?」
「うん・・・そうか・・・妬いてたのか・・・」

それであんなに前戯がしつこかったのか。
他の男に私が抱かれたと思ったから嫌だったのか・・・ふーん・・・

「うへへへへー」
「・・・」
「って、なんで『昨日タイヘンだった』って分かるの?」
「帰ってきたとき、ネェちゃんそんな顔してたよ」

またソンナ顔してましたか。

「統矢さんも腰痛そうだったし」
「・・・」

このエロい名探偵、何とかしてくれ。
さらに、そのエロ探偵が顎に手を当ててちょっと首をかしげる。

「気になることがあるんだけど」
「なに?」
「統矢さんが好きだって言ったのって、夜の12時過ぎてた?」
「さあ?なんで?」
「だって、今日、エイプリルフールじゃん」
「・・・・・・」

ちょっとまてー。いくらなんでも・・・。

「そんな子供っぽいイタズラしないでしょ・・・」
「しそうじゃない?統矢さんって」

うっ!!しそうだ!!!あの星の王子様はものすごくしそうだぞ!!!!

「イタズラといえば、私、統矢さんが寝てる間にオデコに赤いマジックで『肉』って書いたことあるなぁ」
「え」
「後で気づいたんだけど、油性マジックだったなー、あれ」
「・・・やっぱりエイプリルフールの嘘なんじゃない?」

そうかも・・・って、ええ~!?


夜、外出先から戻ってきた統矢さんを捕まえると、早速尋問した。

「統矢さん!!!今日なんの日か知ってますか!?」
「エイプリルフール」
「うっ!!」

即答!!って、ことはやっぱり・・・

「う~(泣)」
「どうした?」
「・・・どうもしません・・・」
「?・・・ああ・・・もしかして・・・」

私が考えていることがわかったのか、統矢さんはクスクスと笑い出す。
そして私の頭をポンポンと叩いて言った。

「後で部屋行くから待ってろ」

はい!待ってます!!!
そして、冒頭の文章へと繋がるのでした。。。



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Category : [18years]本編 | Theme : 自作連載小説 | Genre : 小説・文学 |

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