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第19話 拒絶

二人は翌日の昼に帰ってきた。
二人とも特に変わった様子もない。
それに別に二人がどこで何をしようと私には関係ない。

でも。


その日の夜、何事も無かったように統矢さんが部屋にきた。
そして当たり前のように私をベッドに連れて行く。

でも。


なんか違う、なんか変だ。
なんか・・・嫌だ。

私は統矢さんの手を無言で押し返した。

「・・・ユウ、今、本気で拒んだな?」
「嫌なんです」
「ふざけんな。お前にそんなこと言う権利はない」
「嫌です」
「うるさい」

なおも続けようとする統矢さんをたまらず思いっきり突き飛ばした。

「・・・おい!!何しやがる!?」
「嫌だって言ってるでしょう?統矢さんとはもうしたくないんです。もう来ないでください」
「俺にそんな態度取ったらどうなるかわかってるんだろうな?」
「どうぞ、ご自由に。組長が私を必要としてるうちは、統矢さんは好き勝手できないと思いますけど」

統矢さんの顔つきが一気に険しくなる。
こういう言い方をされるのが統矢さんは一番嫌いだ。
だから敢えてそんな言い方をした。

統矢さんはそれ以上何も言わずに部屋から出て行った。

なんだ・・・
私、やればできるじゃないか。
もっと早くこう言えばよかった。

なんだか身体の中が空っぽになった気がしてベッドに沈みこんだ。



あれ以来、統矢さんは本当に来なくなった。

白熱していた賭けも、さすがにいざ決着がついたとなると、
みんな統矢さんに遠慮して、話題に出さなくなった。
でもその辺はツワモノ共。こっそり掛け金の分配はちゃんとやったようだ。

統矢さんは、私の部屋に来なくなったこと以外は何も変わらなかった。
相変わらず会えばバカみたいな軽口を叩く。

なんだ、別に気にしてないんじゃん。
「わだかまり」って文字がない辞書を持つ男だもんな。
そもそも、統矢さんにとって私なんて「わだかまり」を持つような対象でもなかったんだ。

面白そうだからちょっと抱いてただけ。

結構優しいところもある人だから、私が本気で嫌がったんで止めてくれたんだろう。

それだけだ、何も気にすることはない。



組長とは相変わらずだけど、それも嫌じゃなくなった。
むしろ、呼んでくれない夜の方がなんだか寂しくて、さすがに自分から行くことはできないけど、
呼ばれた夜は今まで以上に甘えるようになった。
組長も何も聞かず、甘えさせてくれていた。
ううん、はっきりと優しかった。

そして、いつの間にか毎日のように呼ばれるのが当たり前になった。

本当に「組長の女」になったような気がした。


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Category : [18years]本編 | Theme : 自作連載小説 | Genre : 小説・文学 |

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